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「転ばぬ先の杖」集〜安全に旅行するために

 

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お役立ち(?)コラム&インフォ 自力旅行・決断の前に
 
個人で行くか・ツアーに乗るか その1

結論から先に言ってしまうと 日程が合って見たい試合が含まれているのなら ツアーで行く方がはるかに効率良くまわれます。 ジャンプ台へのアクセスが悪いところでも ホテルから会場までの足が付いている(貸切バスが手配されているツアーが多い)・入場券の心配をしなくて良い(ほとんどのツアーにはチケットが基本旅行手配条件に入っている)・突然の試合時間の変更などの情報が得易い(添乗員または現地係員同行の場合)など、個人で行った際に困ることの多い点がカバーされているからです。
便利な上に 旅行に係る総費用の面でも、同じ行程・手配条件で個人で手配した場合よりも安くなるはずです。
ただ残念なことに ツアーは如何せん設定が少ない。今のところ 年末年始のジャンプ週間、ノルディックやフライングの世界選手権、プラニッツァの最終戦くらいにしか企画されていないようです。ジャンプが好きな人は増えているでしょうが 集客力に問題があって なかなか中田選手を見にイタリアまで行こう、という人の数にまではいかないのですね。


個人で行くか・ツアーに乗るか その2

では 個人で行くメリットは?
何と言っても「自分が見たい試合を見られる」こと。「行ってみたい国・町」にも置き換えられますね。ツアーベースには乗りにくい、例えばポーランドのザコパネの会場で どれだけ大きい拍手が日本選手に贈られるか。ジャンプ週間以外のドイツの会場で シュミット・ハンナヴァルトに対するティーンエイジャーの熱狂がどれほどのものか(ジャンプ週間は費用が掛かるので子供ファンはあまり来られません)。大掛かりな大会でなくともひとつひとつの会場に見るべきもの、興味深いことはたくさんあります。自分の目で見てみたい、確かめてみたい、だけど丁度いいツアーは出ないし…というのだったら もう自力で行くしかないでしょう。


向き・不向き?

「ことばが出来ないから・・」「もしものときに困るし・・」と まず考えてしまう方には 個人タイプの旅行はお勧めしません。不安が先に立ってはせっかくの非日常を楽しめる余裕が生まれないでしょう。かと言って「行っちゃえばなんとかなる!」「いざとなったら結構出来るもんよ、人間。」なんて根拠の無い自信の過剰な方にも やはりお勧めしません。そういった方々の困難を解決するために いかに多くの人々が努力と労力を払っているのかが きっと想像することが出来ないだろうからです。つまり前者のタイプのかたはご本人に不満が残り、後者のタイプの方には関わったまわりに不満が残ることが予想されるために お勧めしないのです。もちろん これはわたくしの全くの個人的意見ですから無視していただいて結構です。でも 団体行動が要求されるツアーが苦手な方がいるように、個人旅行の苦手=不向きな方もいることは事実と思います。

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お役立ち(?)コラム&インフォ 旅行手配のこと
 
手配って…?

海外旅行には行ってるけど 航空券からホテルまでぜ〜んぶ自分で手配したことはない…という人が一番多いでしょう?それもそのはず、ほとんどの旅行会社だって旅行商品を全部自分達で直接手配をしているわけではないのですから 最初から最後までなにもかも自分ひとりですることはありません。

旅行会社の手配方法を例に取ってみます。(すべての旅行会社に当てはまるとは限りません。)
一般に海外旅行の手配は、国内旅行と違って現地のオペレーション(手配)専門会社に委託する方式を取っている場合が多いのです。旅行会社のカウンターに行ってホテルの部屋を取ってもらうとしましょう。国内のホテルであれば JTBやKNTなどの大手旅行会社やその提携販売代理店では自社のコンピュータにあらかじめ仕入れ済みの部屋があって空室があればすぐにその場で予約が取れますね。これが 海外のホテルとなると自社であらかじめ仕入れしてある部屋を埋めるのではなく、新たに手配を起こす形にするので即答が出来ない(=手配会社からの回答待ち)ということになります。大手や専門店ではハワイやグアムなど ある程度の集客が見込めるデスティネーションでは一定量仕入れ済みの部屋もありますが それにしてもその支店に在庫があるのではなく 仕入れを行なった部署が一括して在庫管理をしていることになります。仕入れ個所と販売個所(支店)間で連絡がつきさえすれば(オンラインでも電話でも)即答が可能となります。
ただ 今は世界的なホテル手配ネットワーク会社があるので それを利用している旅行会社のカウンターではその場で予約完了、ということもあります。ホテル手配会社が仕入れをしてある部屋がネットワークに載っている。これを旅行会社がオンラインで落とすということで この場合でも意味の上では自社で直手配しているわけではありませんね。そして ホテル手配会社のオンライン上で満室となっていても 当のホテルが全客室を手配会社に売っているのでない限りはそのホテルに空き室がない、ということにはなりません。電話をしたら 手配会社に売っていない分の部屋が空いていたりします。

手配の実際について ホテルを一例として挙げたまでですが 旅行を自己手配するというのは 例えて言うならば「通信販売で組み立て式家具をいくつか買」い、「自分で買ったインテリア用品」とマッチするように「部屋の大きさに合わせてレイアウトをする」ようなものです。(この言い方で統一するならば パッケージ旅行は マンションの「家具付モデルルームに入居する」、という感じでしょうか。)


手配をはじめる前に 〓旅行商品の成り立ちとパーツ〓

新居に引越しが決まって 心機一転、家具からインテリアまですべてを新しくしようとします。(リッチすぎる…)
家具屋さんに行けば 展示されているいろいろな家具を見て決めることが出来ますが、通信販売のカタログにも沢山の商品が載っていて迷いますよね。縦・横(奥行)・高さが記載されてはいても なんとなく部屋に置いたときの大きさがイメージしにくいこともあるでしょうし、実際に購入した後では組立てに意外と手間どったりするかもしれません。でも 購入前に実物を見ることは出来ないので 最後は自分の判断力に任せるしかありません。

旅行商品はこういった、実物を見ないで購入する商品の代表的なものと言えるでしょう。いくらパンフレットに美しい風景が載っていても それはあなたが実際に目にするものではありませんし またそれを保証するものでもありません。
航空や宿泊、移動手段などの様々なパーツを組み合わせることによってはじめて「旅行」という商品が成り立ちますが、出来あがったその形は確かめることも不可能ならば 同じものを再現することも不可能、という特殊性を持っているのです。


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お役立ち(?)コラム&インフォ オーダーの仕方を考える
 
最初に部屋の大きさを知る 〓旅行期間と航空会社〓

家具を買う前に部屋のサイズを測るように まずは旅行期間を決めましょう。見たい試合が決まっていればおのずと期間は出ていますね。あまりタイトなスケジュールにならないように気を付けて下さい。到着した都市(ゲートシティ)からその日の内に試合開催地に行くことを優先するばかりに 夜行列車での移動をしたり 夜遅くに現地に到着するようなことは避けたほうが無難です。ただでさえ 冬は日没が早いし、開催地は夜はひとっこ一人歩いていない、駅を出てもタクシーの一台もいない静かな町(要するにど田舎) なんてことも珍しくはないですから…

見たい試合の2日前に目的国に到着し、最後の試合の翌日以降に日本に向けて出発するスケジュールが基本的でしょう。万が一、航空機のトラブル(欠航・遅延・乗り継ぎ失敗)に遭遇した場合 通常試合前日に行われる公式練習や予選が見られなくとも 最悪試合だけは見られるはずです。帰国は試合の翌日としましたが 今までに一度だけ、日曜日の試合が強風の為に月曜日に順延となって 見られなかった経験があります。が そこまで考えていたら日程はエンドレスになってしまいますのでわたくしは基本的にこれは考慮していません。
旅行期間との兼ね合いで航空会社も同時に考えます。ゲートシティにまで飛んでいること(乗り継ぎも含めて)が最低条件で、あとは値段や機内サービス・マイレージなど 好みでどうぞ。


大きな家具を先に選ぶ 〓航空手配〓

国内旅行、例えば東京から札幌にジャンプ観戦に行く時 どのように手配していますか?航空会社のサイトで直接特割などの格安航空券だけを購入し、ホテルは自分でホテル手配専門サイト(「旅の窓口」など)から見つけたり、冬の時期であれば スキーツアーのパッケージを旅行会社で申し込んでスキー部分を放棄する、なんて手もありますね。夏の時期には 出張用の「ビジネスパック」などの名称でエアーとホテルがセットになった格安プランを利用する機会もあるでしょう。
海外観戦旅行の場合、個人旅行パッケージ利用はまず出来ません。と言うより ジャンプの試合が行われる場所が一般の旅行者の行きたい場所(いわゆる ロン・パリ・ローマ)ではないので まずツアー自体が存在しません。(ちょっと強引なアレンジの一例を後述します。)よって 航空券と宿泊の手配は別々にすることになるのが一般的だと思われます。

航空券は航空会社(のサイト)から直接購入する または航空券取扱い旅行会社から購入する、の2つの方法ですね。航空会社(のサイト)ではいわゆる「格安航空券」は販売されていません。正規の割引航空券(PEX料金)が最も安いものですが 旅行会社の「格安航空券」(団体包括料金)よりは 確実に高い料金設定になっています。ただ高いだけではなく、ちゃんとメリットもあります。格安航空券は帰りの日付や路線の変更は出来ませんが 正規割引航空券であれば ある程度変更可能になっていることが多く マイレージもほとんどの会社で格安航空券よりも加算率が高くなっています。この正規割引航空券も もちろん旅行会社で購入可能です。(どちらで買っても料金は同じ)

格安航空券は 同じ出発日・同じ航空会社利用であっても 旅行会社によって販売金額が異なってきます。どこで買ったら良いのかは残念ながらお知らせ出来ません。なぜなら ある特定のひとつの旅行会社が 全ての航空会社の どの方面に向かう便でも 常に最も安く販売している訳ではないからなのです。これはもう根気良く探すしかありません。

知っている旅行会社がない、探し方がわからないというかたは 複数の検索サイトで「海外旅行 格安航空券」といれて 実際にサイトを見比べてみましょう。同じ航空券でも価格が違っていたり 手配条件や支払条件が様々であったりしますから ご自分の希望に沿った旅行会社を探しあててください。


ベッドを決める 〓宿泊手配〓

次はベッド。安眠と安全かつ快適性を最優先に考えたい要素です。ここで考えられる手配方法は3つ。

1. 自分で調べて 直接手配する。ホテルに直接手配する場合と、前述のホテル手配専門ネットワーク会社のシステムを導入しているネット上の旅行会社を利用する場合があります。比較的大きな町、またはメジャーなリゾート地であれば 簡単に見つけられます。

2. 旅行会社に依頼する。ホテルだけでも受け付けるところもあれば 航空と一緒に申し込まないと扱わない会社もあります。残念ながら ジャンプ開催地のうち最も大きな割合を占める、地方の小都市は手配の範囲外(=仕入れルートがない)という会社は多いと思われます。たまたま対面したカウンター担当者が開催地名を知らなくても怒ってはいけません。日本で手に入る一般的な旅行ガイドブックには名前も出ていない地名がほとんどなんですから…

3. 開催地のツーリストインフォメーションに依頼する。ここで言うツーリストインフォメーション( i のマークが一般的 )は 自治体(または第三セクター)が開設している公共の観光案内所を指します。ヨーロッパでは観光的要素のあるほとんどの町にあり、宿泊予約代行を請け負っていて、無料または格安の料金で手配をしてくれます。ただ、まれにホテルやペンションの電話番号・住所などを紹介するのみで 予約は請け負わないインフォメーションもあります。


照明器具 〓観戦チケット手配〓

海外のさまざまなイベントのチケットを手配代行する会社がいくつかありますが スポーツ観戦チケットはまだまだごく一部のメジャーなものしか取り扱っていないようです。恐らく今後もジャンプのチケットを扱うことはないでしょう。というのも ジャンプのチケットの多くは主催者である当地のスキークラブまたは開催自治体が取り扱っており、その国のなかにおいても 別の町ではチケットを販売する窓口はないことが普通なのです。購入は主催者から直接、であって 全国の流通ルートに乗せて販売しているのではないからです。

いくつかの国では 「チケットぴあ」と同様のオンラインチケッティングシステムが稼動していますが 国内申込みを前提としたシステムであるようです。(ノルウェイ・オスロの大会はノルウェイ全国の郵便局チケットシステムで購入可能。ほかに フィンランドでは全国を網羅しているチケットシステムで購入可能だが 説明がフィン語のみ。)
外国製品購入に共通のことですが、日本語による説明がなく 取扱説明書や添付書類を読んで内容を理解出来ない場合購入は見合わせた方が良いと考えています。オンラインシステムは大変便利ですが チケット受取り方法の確認なども含めて十分に理解・納得のうえ、本人の責任において利用してください。
出発前にチケットを手配しなければならない試合は そう多くはありません。各国情報でお知らせしたように、今のところ事前手配が必須なのはドイツでの試合に限られています。(もちろん オリンピックは除いて)
(この項のサブタイトル、なんで照明器具?かというと 時間がきたら必ず必要になる…ちょっと苦しい)


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お役立ち(?)コラム&インフォ 組立てとレイアウト
 
インテリア用品 〓移動手段など〓

前項で必要最低限のものは揃いました。もう手配は終わったも同然、あとは足りないインテリア用品を買い足すこととレイアウトを残すのみです。訪問個所が一都市ならば 今買い足すものはもうありません。二都市または二ヶ国以上の会場で観戦する場合は現地での移動手段を考えます。列車・航空機・バスなどですね。距離によって好きなように使い分けてください。ここで購入を検討するものは 飛行機のチケットと鉄道パスです。

1.鉄道パス すでに 「基本情報編 その1 渡航準備 交通手段」 で触れたように、列車の移動を考えるとき 鉄道パスは大変便利ですが使用状況によっては1回ごとに切符を買うよりも割高になることもありますのでご注意ください。
未使用のパス類は条件さえ満たせば 手数料を差引くことで払い戻しも可能です。

2.航空券 通常、欧州域内の航空券だけを日本国内で購入することは出来ません。欧州に入る航空券と一緒に追加手配をします。または スターアライアンス加盟各社の「ヨーロピアンエアパス」など、欧州域外居住者の為の特典航空券を購入することになるでしょうが、これだけを単品で購入できるかどうかは 旅行会社によって対応は異なります。(欧州に入る航空会社はもちろん加盟航空会社でなくてはなりません。)日本往復の航空券購入の際に併せて依頼するのが確実でしょう。
日本の航空運賃は高い、とはよく言われていたことですが では欧州域内の航空券は現地で買った方が安上がりなんでしょうか。答えは概ね「いいえ」です。一般に現地で販売されている欧州域内の航空券は意外と高く 時々出る企画物の「ローマでお買い物!」とか「ロンドンの休日!」などを除いては 格安航空券というイメージの価格設定ではなく (英国では格安航空券が手に入るようですが) 日本で購入した方が安くなる場合が多いからです。航空機の移動をすることがあらかじめわかっているのならば 日本で手配して行くことをお勧めします。もちろん 突発的に飛行機のチケットが必要になったら 現地の旅行会社や航空会社のオフィスで航空券を買うことは誰にでも可能です。


レイアウト 〓個人的な必需品〓

旅行手配に関わるものはすべて終了です。あとは 個人の趣向で隙間を埋めるがごとく必要に応じて準備をしてください。保険・カード・お金…それと余計なお世話ですが、旅行かばんもよく考えてくださいね。もし、考えた日程に列車での移動があるのなら そして乗換えがあったり 複数回列車を利用するのなら大きなスーツケースはとっても不便です。


最後に組立て 〓手配が終わって〓

あとは旅立つだけです。旅行の一日一日が 集めたパーツを組み立てていく工程という訳でした…良いご旅行を!


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お役立ち(?)コラム&インフォ もっと簡単手配?
 
旅行会社だけじゃない、かもしれない

クレジットカード会社の会員サービスは 各社いろいろありますね。この際 旅行に活用できそうなものがないかサービスパンフレットを見てみましょう。「旅行アシスタンスサービス」「トラベルサービス」などの項目があって 更にそれに「海外アシスタンス」が含まれていたら内容を確認してみて下さい。これは出発前に日本のデスクに申し込むことにより、現地でのさまざまな個人的な手配をしてもらえるサービスが含まれることが多いのです。(「海外アシスタンス」は現地デスクでの緊急時対応機能のみ、という場合も多いですのでご自分のカード会社でお確かめ下さい。)
ミュージカルやオペラの切符・レストランの予約等々、細かな旅の味付け素材を手配代行してくれるものですが、これを利用して ホテルの部屋を取ってもらうことも可能です。
ただし 当該国にデスクがあることが前提です。ヨーロッパ内ではおおむね西欧のみで 北欧・東欧諸国にはデスクがない会社がほとんどのようです。また予約に関して 手数料の有無・代金支払い方法(日本で事前支払い、または現地デスクに出向いて支払い・現地サービス提供者に直接支払いなど)は各社規定が異なります。
残念ながらジャンプのチケットについては 前述したように(開催地以外では販売無し)代行購入は不可能と思われます。
また 現地滞在中に限りますが 海外旅行保険も加入者のためのトラベルサービスを行っている会社が多くあり、宿泊予約代行などが含まれているようです。宿泊する国にデスクがあること、そこに直接申し込むことが前提条件となります。


【予告編】 個人型パッケージ旅行は利用できる、かもしれない

これはかなり無理があります。知る限り、適用出来そうな可能性があるのは 開催地への距離から見てウィーンへの個人型パッケージくらいです。相当苦しいアレンジになりますが 「LOOK JTB」を例にとって考証してみましょう。
2002年のインスブルック&ビショフスホーフェンを見られるように ルックJTBのヨーロッパ・パーソナル ウィーン5/6/7/8日間を利用します。ただし まだ冬のパンフレットが発表されていないため、発売次第 調べてアップデートします。思わせぶりですみません…この地域はロンドンやパリと違って 夏と冬とではツアー内容がかなり変わってくるので 作ってはみたものの夏版を基準にして組み立てた日程の発表は控えておいた方が良さそうです。


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お役立ち(?)コラム&インフォ EURO(ユーロ)通貨統合              体験最新情報は末尾に(2002年5月30日加筆)
 
ついにその日がやって来る

2002年1月1日から「多国間による通貨統合」という、壮大な計画がいよいよ流通の場で実行に移されることになりました。そもそも「ユーロ」はすでに「多国間」という概念を捨て、ひとつの大きな地域共同体になろうというもの(だと解釈しています)ですから 実行計画も横並び…になるはずなのですが さすがにそうは行っていないようです。当該国の国民でさえ 概論的には理解していても実際のタイムスケジュールや移行後の現行通貨の扱い方など 詳細は解っていない事が多いと言います。ましてや たまに旅行で訪れるだけの外国人であるわたくしたちには「???」なことばかり。
そこで 今現在 「ユーロ」について調べてわかっている事をここでご紹介します。ただ 金融や国際問題に関しては 専門知識を持たない、ど素人の解釈による解説ですから 解釈の誤りや表記についてのミスもあるかもしれません。より確実に、詳しく調べたいかたは文末に公式ページをリンクしましたので そちらをご参照ください。


ヨーロッパのどの国がユーロを導入するのか?

ドイツ フランス イタリア スペイン オランダ ベルギー オーストリア ポルトガル フィンランド アイルランド ルクセンブルク の11カ国で2002年1月1日より「ユーロ」という通貨単位の流通が始まります。これは現在使われているそれぞれの国の通貨単位(ドイツマルクやフランスフラン)の流通を廃止し、新たに「ユーロ」(呼称は各国の言語に準じますがここでは 「ユーロ」 で統一表記します)という通貨が日常の場で使われることになる、ということです。流通が始まる、つまり「ユーロ」のお金が出回るのは2002年1月1日からということです。実はすでに1999年から 商取引の書類上ではユーロは使われていました。実際のお金が市中で動き出すことは通貨統合の始まりではなく、仕上げ段階なのです。以下、ジャンプの試合が開催される国に限って説明をしていきます。(スペイン・ポルトガルなどはかなり事情が異なるようです。)


2002年1月1日ドイツマルクはもう使えない?

お正月元旦といえば ジャンプ週間第2戦ガルミッシュ・パルテンキルヒェンの試合当日。前日の12月31日は同じ場所で公式予選も開かれます。場内のヴルストスタンド(ソーセージ売り場)で腹ごしらえ、前日大晦日はドイツマルクを使って 今日元旦は新生ユーロで支払いしなくてはいけないんでしょうか?
答えは「ナイン(ノー)」です。通貨の切り替えには各国それぞれに移行期間が設けられており、新・旧通貨を併用して使える期間が定められています。つまり、一般の商店などにおいては 何月何日まではドイツマルクもユーロも 両方を支払いに充てることが出来ると決めているわけです。(ただし 通貨を併用することの可否は各事業者に委ねられ、法的拘束ではありません。「ウチはもうユーロしか受け取らない!」と言われたら従うよりほかありません。)その期間の最終日が現行通貨の「法貨」としての役割の最終日となり、ドイツマルクは3月1日からは「流通するお金」としての価値を法律的に失うことになります。ですからドイツマルクを日常的に使えるのはこの移行期間まで、ということになります。ドイツを例にしましたがほかの各国も事情は同様です。(実はドイツのみマルクの「法貨期限」を2001年12月31日とし、2002年2月28日までの暫定使用を認めるという形式です。フランスを除いた国の多くは現行通貨の法貨期限も2002年2月28日に設定しています。)
代金の支払いに限らず、旅行者であっても手持ちの現行通貨をユーロに交換する場合は、移行期間内であれば一般市中銀行の窓口で 無手数料で出来る事になっています。(ただし 口座を持たない個人にはある程度の上限があるようです。)移行期間後は 国により対応が異なりますが、多くの国で「中央(国立)銀行」のみで交換に応じると定めているようです。旅行者が滞在中に中央銀行に行く暇と手間を考えたら 移行期間中に何らかの手を打っておくべきでしょう。該当国を訪れる予定の無い人は日本国内で円貨に再両替しておくのが安全なのではないでしょうか。ユーロに対しては 円は他の通貨と同様、変動相場制をとっています。日本円にせず、ユーロに再両替する場合は日本国内・ユーロ該当国内のいずれでもユーロ流通後の2002年1月1日以降でなければ手続きが出来ません。(トラベラーズチェックは現時点でも購入可能です。また日本国内においては 外貨を一旦日本円に換算してから次の通貨を購入する形となります。ドイツマルク→ユーロではなく マルク→円→ユーロとなり、実際には途中で円を受け取らなくても両替の手数料は2回分掛かります。)


おつりはマルク?ユーロ?

2002年1月1日から実際の流通が始まるのなら その日にマルクで買い物をしたらおつりはマルク?ユーロ?
銀行・商店などに対しては 2001年秋以降 各国の定めた日程に従って通貨の交換が一般に先んじて始まります。なので銀行のATMからは元旦からユーロが出てくる(はず)わけなんですが、ヴルストスタンドのような小規模商店などは 資金的余裕の問題から事前に大量のユーロ通貨を準備することは難しいのではないでしょうか。大規模な経営の店(チェーン展開のスーパーマーケットやデパート、空港内店舗など)では 予想に過ぎませんが流通初日から 旧通貨で支払ってもおつりはユーロで、ということになると思われます。いずれにせよ、手元に残った旧通貨は最後に空港などで使ってしまうか ユーロに両替することになるでしょう。ただし空港でのユーロ両替は誰もが考える最も簡単な方法ですから 「もうない!」の一言で断られる可能性もあります。時間があったら市中で両替しておいた方が得策かもしれません。
かつて日本では消費税導入の際に 数字の上では大量に流通しているはずの1円玉が不足するということがあったのをご記憶でしょうか。1円玉ひとつで予想外の事態になる位ですから 国のお金を全とっかえ、って一体どんなことに?


現行通貨との交換比率と移行期間について (2001年5月28日付EU発表資料より抜粋引用)
 
国名現行通貨ユーロとの交換比率
(固定・1ユーロ=)
移行期間期限一般銀行での
交換可能期間
期間後の
両替方
市中ATMの準備
状況予測(2002.1.1)
ドイツマルク1.95583 マルク2002年2月28日2002年2月28日注1ほぼ100%
フランスフラン6.55957 フラン2002年2月17日2002年6月30日注2&4&5約85%
イタリアリラ1936.27 リラ 2002年2月28日2002年2月28日注3&41月5日中に約90%
オーストリアシリング13.7603 シリング2002年2月28日2002年2月28日注1100%
フィンランドマルッカ5.94573 マルッカ2002年2月28日2002年2月28日注3&438%

注1)現時点で不確定  注2)中央現行でのみ可能  注3)各銀行の判断に任せる  注4)紙幣10年間可  注5)硬貨3年可


壮大な実験の行方は?

しかし前述の通り、これほど大掛かりな計画を実行に移すとなれば どんなに準備が周到でもどこかに予測と違うことが出てくるはず…などと意地の悪い考えをしてしまいます。随時発表される資料を見ても 国によって準備の進み具合は様々であることが窺がわれ、また移行期間後の旧通貨の交換可能期間(無料・有料も含めて)の設定も非常に隔たりがあるのがわかります。やっぱり 始まってみなければどうなるのかわからない、と今の時点では見ています。2002年1月1日、恐らくドイツにいるだろうわたくしは とりあえず街のATMからユーロが出てくるのか トライしてみようと思ってます。カードが機械に飲み込まれませんように…と祈りつつ。(ドイツはATMも2002年1月1日にはほぼ100%準備完了、としています。)
また、わたくしが疑問に思っているのは 例えばドイツのユーロ札はイタリア国内での買い物に使えるのか?それとも一旦イタリアユーロ札に替えなければいけないのか?その時両替手数料は?大都市・小都市、大店舗・個人商店などによって 受け取り方に差があるのか?札はOK、コインはダメとかあるのか?…などですが これらも本当に自分で行ってやってみるまでは たとえ建前があってもわからないと思っています。対岸の火事ですむか、降りかかる火の粉になるか さて…

【最近解ったこと】 (16 SEP 2001 加筆)
2001年9月ユーロ紙幣の現物がドイツのフランクフルトで公開されました。映像を見て初めて気がついた・・・ユーロ紙幣は全加盟国共通だったのでした! つまり、ドイツだろうがイタリアだろうが使う紙幣はひとつだったのです。 「ユーロ」 の理念をよく考えれば予め解りそうなものですが コインが各国によってデザインが違う(片面は共通でEUの地図柄)というのが頭にありすぎたようです。 果たしてコインは他国で使えるか? これを次回行った時のテーマ(?)に実地踏査してきます。
【ユーロの種類】 (16 SEP 2001 加筆)
紙幣  ・・・ 5 ・ 10 ・ 20 ・ 50 ・ 100 ・ 200 ユーロ
コイン ・・・ 1 ・ 2 ・ 5 ・ 10 ・ 20 ・ 50 セント ( 100セント=1ユーロ )、1 ・ 2 ユーロ


 体験情報(2002年2月20日加筆)

2002年1月1日、ドイツ。夕刻のニュース番組トップは『ユーロ・混乱なしの初日』でした。ドイツ国内では心配された事故、とりわけATM機のミスなどは起こらず おしなべて静かにユーロ切り替えは始まりました。


 体験最新情報(2002年5月30日加筆)

各国共通のユーロ紙幣はもちろん、各国独自発行のセント硬貨も すべてのユーロ加盟国でまったく両替なく使用できます。つまりユーロ圏に滞在している限り、お財布の中身を入れ替える必要はありません。支払いの際に フランスのコインとドイツのコインが混じっていても良いのです。これは旅行者にはとても便利で 今までのように使い切れなかった小銭がじゃらじゃら余ることはなくなりました。ただし、小銭はちょっと見ただけでは見分けがつきにくく、貯めてしまうと いざ支払いの時にあわててしまって ついお札を出して また小銭が・・・ということになりそうです。(大混雑のスーパーのレジでなければ 多少支払いが遅くなっても大丈夫ですよ)


EUROの公式ページで調べる (【英】【独】【仏】などEU参加各国語表記)

在日欧州委員会代表部のサイトから日本語によるユーロ関連情報を調べる

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お役立ち(?)コラム&インフォ 「転ばぬ先の杖」集〜安全に旅行するために
 
転ばぬ先の杖は出発前の準備から

ただでさえ出発の準備で忙しいのに こんなに面倒なことが本当に役に立つの?…役立った、と思う時は「転んだ」時です。使わずに帰国出来れば それが一番。保険と思って準備しましょう。

盗難対策にコピーを取る
盗られてから手続きが必要なものは手書きのメモでなく コピーを取っておくと転写ミスもなく万全です。パスポート第1ページ(写真のあるページ)の見開き・クレジットカード(表と裏)は必ずで 必要により航空券(各券とPassanger Receipt)・トラベラーズチェック・海外旅行傷害保険証書などを追加してください。もちろん保管は貴重品とは別に。

緊急連絡先リストを作る
在訪問国の日本大使館のアドレスや電話番号・クレジットカード会社の緊急連絡先電話番号(前述のコピーに書き加えておくのも)・海外旅行傷害保険の緊急連絡先などを簡単でいいので一覧表にしておくと 万が一のパニックにも安心です。カードや保険にはそれぞれ案内の冊子があり、そこに連絡先などが記載されていますが1枚のメモにしておくことをお勧めします。(もちろんメモを作っても冊子があるものは持参してください。)
当該国から日本へのコレクトコールでの電話のかけ方も メモに加えると一層便利になるでしょう。

常備薬
薬はあまり飲まない主義だとしても 海外旅行中は少しの風邪薬はあった方が良いと思います。頭痛薬は大くの国で「バッファリン」が買えるようです。また解熱剤では「アスピリン」「アルカセルツァー」が処方箋なしで買えることが多いようです。しかし 添付の説明書の内容が理解できない薬を服用するのはお勧めできませんし 飲み慣れない薬で思わぬアレルギーが出るかもしれません。体格の差により薬効成分がきついこともあります。ですからあらかじめ日本から自分にとって安全が確認できたある程度の薬は持って行った方が良いということになります。
体質に合えば、ですが 朝・昼・晩の3回服用タイプよりも 朝・晩2回服用タイプが旅行中は便利です。
もし 日常的に飲んでいる薬、それも欠かしてはいけない薬があるのでしたら 海外旅行に行くので と言って多めに処方してもらい 日数分以上を持参すること、念の為英文の処方箋を準備しておくことをお勧めします。



危険がいっぱい?

意味もなく外国だから、と恐れるのはナンセンスですが 恐れるこころが無さ過ぎるのも考えものです。大胆さと無防備は違いますし、細心の注意と疑心暗鬼も違います。時に思い切りの良い大胆さは発揮されるべきでしょうが 不用意な大胆さは願わない結果をもたらす事もあるでしょう。無意識による無防備は結局は自分のためになりません。普段の生活においても 自分で気を付けていれば避けられるトラブル、というものが多分最も多いでしょうから そこで使っているほんの少しの日常の注意を「外国ヴァージョン」にすればいいだけです。そんなこと必要があるのか 今までだって何もなかったから気にしない、というご意見もあるでしょうし わたくしも強制する・啓蒙する意図でこれを書くわけではありません。特に女性はなにかと気苦労しなくてはならないことが多く 不自由だと感じているわけですが、自分の体験から参考になりそうだと思うことを羅列していきます。必要ないとおもわれるかたはどうぞスキップしてください。
いずれにしてもジャンプ観戦の旅ではそれほどオソロシイ事には遭遇しないでしょうから…

駅構内・列車内など
都市部の中央駅などで アルコールや薬物中毒と思われる不審者もよく見かけます。まれに 薬物などの代金欲しさの恐喝事件が発生している為 早朝・深夜に限らず、人目につきにくいところや死角になりやすい場所 例えばお手洗いに行くときなども後ろをつけられていないか確認する、コインロッカーの出し入れの際は入り口方向に背を向けないようにする。また売店での買い物の際、他人に見られても大丈夫な様 財布には大金を入れないように準備しておきます。財布もブランドのものなどは始めから持って行きません。
列車内でも特にすいている車両や夜行列車に乗った時は お手洗いの出入りには注意しています。ただ入るときは後ろを確認できるのですが 出るときは難しいですね。ドアの前で待ち伏せをされたら 防ぎようがありませんから。今は鍵をあけてから一呼吸置いてドアを開けたりしています。(意味は余りなさそうですが)こんな事まで?と思われるかも知れませんが、昔から注意していたにも関わらず実際にこういうケースで被害に遭いかけた事があったためより一層用心深くなりました。(同じコンパートメントに乗っていた男性がドアの前で待ち伏せしていて 開けたとたんにトイレに押し込まれそうになりました。ところが腕力で勝ってしまい、反対に相手をトイレの中に閉じ込めてしまったのでした。あとで思えば無謀でもあります。刃物などを持っていたらどうだったか、と…)
2001年5月フランス北部で国鉄の車内、それも他の乗客もいる昼間のオープン車両内で若い女性が5〜6人の10代の若者グループに襲われるという暴行未遂事件があったと報道がありましたが そのケースでは現場で助けるどころか目撃者さえ名乗り出てくれません。周りに人が何人いようと 力になってくれるとは限らないのです。

ジャンプ試合会場
相当混雑する試合、年末年始のジャンプ週間や他のドイツでの試合の時などは 本職のスリも出稼ぎに来ているようです。よくイタリアでサッカーの試合に行くときなどは「スリに注意!」と言われますが まさかジャンプには来ていないだろうと思っていました。来てました。2001年1月6日 ビショフスホーフェン。生涯初スリ被害でした…
ほかは 酔っ払いに絡まれたりしないよう 近くに来たら出来るだけ離れる。振り回す旗がぶつかったりもして 思わぬ怪我をさせられても、相手は全くお構いなしです。

宿泊施設
小さな家族経営の宿は目が行き届くので自分にとっては安心感があります。大規模な、客室が百以上もあるホテルだと盗難などの確率は高くなるように思いますが まあそれぞれ好みがあるでしょうから余計なおせっかいですね。大きなホテルに泊まったときはドアをノックされたり部屋の電話が鳴ったりしたら 日本語でしか答えないようにしています。ちゃんとしたホテルならば本当に用があれば事前に部屋に電話をかけてくるでしょうから ホテルの人が突然ドアをノックしてくることはほとんどありません。それとこれも大きなホテルの時に限りますが バスタブ付であったら夜 水を張っておきます。乾燥対策と万が一の火災対策です。火災は考え過ぎとも言えるでしょうが…国内でもよくやります。(実際は欧州でバスタブ付の部屋にはめったに泊まることがありません)

町なか
ジャンプの開催地はほとんどがスキーリゾート、悪く言えば田舎なので町なかといってもそれほど注意は必要ないでしょう。こういう土地は夜が早いので 外出の際に気をつけることぐらいです。人通りのある道、灯りの点いている道をなるべく選びます。(余談ですが暗闇で犬の散歩の人に出くわして ぎょっとすることがよくあります。)
都会ではATMを利用したときや両替をしたあとは しっかりお財布を奥の方にしまっている姿を見せてから歩き始めます。(店内であればそれがベストですがATMは外壁にあることが多いので。)「落としましたよ」みたいな声を掛けてくることはわりとよくあるようですが まずは無視していいでしょう。本当に何か落とした物を拾ってくれたのなら 大抵はもう一度 追い駆けてでもすぐ後ろで声を掛けるか おばちゃんなどは手に持たせようとしてくれたりもします。
昔流行った手口には 電車の中や人ごみで小銭をばらまき落とし、親切な人が拾ってあげると 「私が落としたのはXXコインだった!」などと わぁわぁ言っているうちに仲間がスリをはたらく、というのがありました。

おまけ・ATM絡みの不可解な事件
海外両替カードでの現地通貨引出しとクレジットカードでの小額キャッシングは 普段あまり訪れない国に行った時にはとりわけその便利さが際立ちます。「基本情報編」でも書きましたが、いまや円を両替することはほとんどしていなく、ほぼすべてをこの2方法のカード決済で賄っていますが 不可解な事件が1度だけありました。
チェコのリベレッツに着き、銀行ATMで両替カードを使おうとしたところ その機械は「Cirrus」に対応していなかった為シティバンク・ワールドキャッシュは使えません。そこで 足りない分を補うだけなので 機械が対応している「Plus」の機能がついた日本のクレジットカードで小額キャッシングをしました。約2ヶ月後、いつものように送られてきたカード使用明細書を見て 「あれ?」と思いました。チェコでこのカードを使ったのはこの時のリベレッツで1回のキャッシング、2日後にハラホフで同じ「Plus」対応のATMで異なる金額をキャッシング1回しただけです。ホテル代など支払いには別の、普段の生活でメインで使っているカードを使いました。しかし 明細書にはキャッシングが2回と もう一行リベレッツで買い物などに充てた代金の明細があったのです。金額はリベレッツでキャッシングしたのと全く同額、日付はリベレッツを去った日。ちょうどハラホフでキャッシングをした日になっていたのです。この日は急遽ハラホフで試合が行われることに変更になった為、早朝6時台にリベレッツをあとにしています。
自分は絶対に使っていないという確信がありましたが 証拠はありません。しかし使ったカードやATMの利用明細は引き落とし終わるまでは捨てませんので カード会社に調査を依頼し確かに利用したという店側の証拠を求めました。途中何度か調査結果が先方からまだ送られて来ていない、という経過を知らされながら待つこと2ヶ月 あれはなにかの間違いだった、という現地からの報告があったと連絡が来て その分は全額戻されることになったのです。
カード会社の担当者ははっきりとは言いませんが、恐らくは想像していた通り 銀行ATMのデータを誰かが操作したものと思われます。やはり カードの明細はしっかりチェックするべきなんだなーと実感しました。1万円に満たない金額で もし気がつかなくても大した被害ではありませんでしたが こういう事もたまには起こるのだ、というお話です。なお 戻された金額は米ドル決済のため 為替の変動により引き落とされた金額よりも数十円増えていました…

持ち物のオキテ

旅をはじめて○○年、いまだに「これは使わなかったなー」と帰国の日に思う物も持っていってしまうことは多々ありますが これは便利!とか必需品と呼べる物もいろいろ出来ています。旅の目的によって 持ち物は随分と変わりますがここは自己流ジャンプ旅用品欧州ヴァージョンをご紹介します。

Thomas Cook European Timetable (トーマスクック時刻表)
絶対に列車を利用しないとわかっている(開催都市へ飛行機で直接到着する、または宿泊地から試合会場まで列車が走っていないなど)場合を除いて ほぼいつでも持参します。日本国内では日本語翻訳版(年4回?刊)は一般書店に売っていますし 月刊のオリジナル英国発行版は洋書売り場にあります。ところがこの時刻表、ヨーロッパではほとんど書店で売っていません。日本のように鉄道時刻表を利用客が自分で調べる、ということがないのですね。列車の時刻は案内窓口の人に調べてもらうのが普通の感覚なので 時刻表を書店で売っていないのです。
持っていて便利なのは そう多いケースではありませんが急な試合場所の変更や試合時間が延びたとき。あとは夜ホテルの部屋で「ここはどうやって行ったらいいのかな〜」と 行く予定でもない開催地へのルートを調べたり…まあ「鉄ちゃん」傾向のあるわたくしの趣味みたいなものですけどね。夜行列車を利用しても良い時間帯に目的地に着かない、などのケースでは 遠回りになっても2本・3本と列車を接続してうまく時間が組めることもあります。こういう変なルートは鉄道案内所で訊いてもまず出てきませんし ネット上で検索するのも難しいのですが 時刻表の路線図をじーっと見ていると突然「見える」ことがあります。(ちょっと達成感…やっぱり鉄ちゃん?)
ただし トーマスクックはあの1冊に全ヨーロッパの鉄道が網羅されてはいますが すべての列車・すべての駅名が掲載されてるわけではありませんのでご注意を。ドイツのヴィリンゲン、ノイシュタットなどは路線はあっても駅名は出ていません。こういう所へ行くと決めたら事前に各国鉄道のサイトで時刻表検索をすることをお勧めします。

旅行用湯沸しポット
カフェイン中毒のわたくしの最大の必需品。ポット・挽いたコーヒー豆・ドリップ・フィルター・カップと 一揃い持っていきます。最近ヨーロッパでもお湯を注ぐだけのカップ食品(スパゲティ系・ヌードル系・具沢山のスープ系)が増えてきていて 簡単な食事にも大活躍。(スプーン・フォーク・アーミーナイフももちろん持参)ジャンプ会場には前夜作っておいた烏龍茶をペットボトルで持参します。ひとりで行くと 途中で飲み物を買いに行くこともままならないので。

風呂敷
いまどき「風呂敷」はないだろ?とお思いになりますか。いやいや 個人的には旅行グッズの衣類整理袋なんかよりはるかに便利でフレキシブル。荷物整理でつるっと隙間に滑り込ませたり 途中で寒さに買ってしまった服を収納するのにもぎゅっと縛れば パンパンに膨らんだフリースもきっちりと収まります。きれいな柄や色の風呂敷だったら 小さいコインロッカーに荷物を入れる時にバッグを開けても 見られて平気だし中身は見えない。衣類圧縮袋・大きなプラスティックバッグと併用で移動に邪魔にならないコンパクトな荷物作りが完成。
(昔 とある砂漠地帯の国で あまりの安宿でシーツが前の人の使ったままだった時は風呂敷を敷いて寝ました・・・)

水分補給コスメ
ヨーロッパの乾燥具合はみなさんご存知ですが スキーエリアはもっとすごい。住んでいた時でさえ、シーズン初めの頃は顔の皮が剥がれてきました。決して乾燥肌ではないわたくしまでもこの症状ですから 乾燥気味のかたもそうでないかたも普段より一段高いレベルの保湿力のある基礎化粧品をお持ちになったほうが良いでしょう。
外国コスメをお使いならば 日本出発の際に空港免税店で。化粧品類は一般的に見て ヨーロッパの空港内免税店よりも成田・関空の方が安い場合が多いようです。
この乾燥のおかげで夜洗ったセーターでさえ翌朝までに乾くので 便利といえば便利なのかも。
化粧品ではありませんが のど用のスプレーは乾燥した室内でガラガラした時にスーっとして好きです。

発砲スチロールの下敷き
正式名称はなんでしょう?あの、観戦グッズの四角い板状のもののことです。座るためではなく 立つ足の下に敷くのに あるのと無いのとでは大違い。ヨーロッパの試合会場やスポーツ用品店では売っているのを見たことがありませんので 現地調達は不可です。特にドイツの試合では朝早くから行かなければ場所が確保出来ないため、下手したら7時間くらい雪の上で一歩も動けず…なんてこともありますから あって困ることはないでしょう。近所から観戦に来る人はなにかの梱包に使っていたらしいスチロールのかたまりを持ってきていたりします。

雨対策の服
近年温暖化の影響でしょうか、試合の時の雨 またはベタ雪がとっても多いような気がします。日程消化のノルマもあって風さえなければ少々の雨では中止にはなりません。観客も多いので 試合前の練習ラウンドが始まったら傘は差していることは出来ません。雨用の帽子&完全防水のウェアでもいいですし 合羽のようなものでもいいですから雨対策用の服装は準備必須です。合羽なども日本で購入した方が安くて製品も良いように思います。

文庫本
旅の持ち物定番中の定番ですが いつ読むかというと会場入りしてからの時間がものすごく長い時。何度も出てきましたが特にドイツでは朝から会場に行かないと そしてその場を確保していないといけないことが多いので文庫本は必ず持って行きます。呼んでいる時のFQA(良くある質問と答え)は「?どうしてあなたは本をうしろから読んでいるのだ?」(欧文は右開きで左ページから右ページに進みますよね)ですが もう答えは立て板に水の如し、字は上から下 行は右から左 漢字にひらがな カタカナの3種類をミックスで表記して 漢字にはその1文字に意味がある などなど。(まだまだ日本の文化は知られざる世界なのですね) 説明後「でも横書きにして左から右に向かって書くこともオフィシャルだし 学校で使う教科書は国語以外はそうなっている。」と加えると??は深まるばかりの様子。「下から上じゃなくて安心した」と言って笑かす人もいたりします。夕食の話題を提供したという事でしょうか。

お買い物バッグ
日常の買い物に、また荷物が増えてしまった時の緊急用にも使える布製のショッピングバッグをひとつ。スーパーマーケットではカサカサ袋は有料の所も多いですし あれば便利ですが沢山はいらないので袋は持参します。

番外編・最近持っていかなくても良くなったもの またはなくなっても補充できるもの
◇ウェットティッシュ・クレンジングティッシュ  できました。価格はやや高いですが買えます。
◇衛生用品  進歩しました。ほとんど日本並の水準になってきました。価格は日本より高め。
◇カメラのフィルム  かつて高いものとされていました。ただし電池は持って行ったほうが良いです。
◇ヘッドの小さい歯ブラシ  昔は「カバの歯みがくのか」と思うほどでかいヘッドのしかありませんでした。
◇計算機  両替をしなくなったので。買い物で必要ならお店のを借ります。
(…なんだかあってもなくても変わらないくらい 軽いものばかりですねぇ…)

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初稿  07.JUL.2001
最終更新 08.JUL.2002
参考文献・引用(サイト)European Union http://europa.eu.int/

 

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