姪っ子は中学3年で陸上部。
8月1日が部活の引退記録会だったとかで うらおもてどこもかしこも 真っ黒である。
自分の場合、高校での部活の引退日は夏のインターハイに向けた東京都大会での敗戦の日であった。1回戦から始めて 負けたら即引退。
結局 絶対に負けるはずがないと思っていた、明らかに格下の相手にベスト8で負けた。
ほかの試合の記憶は殆どないが あの試合の様子は憶えている。もう一度やり直したい、と何度思っても絶対に叶わない引退試合。1年360日くらいは練習と試合に明け暮れた2年と少しが こんな形で終わるのか、という思いと もう二度とこの競技にこんなに真剣に関わることはあるまいという思いとが錯綜している自分は 泣いているほかのチームメイト達には加われなかった。
運動をするなら試合がいい。
真剣な、勝負の懸かった試合をしたい。
どんなスポーツの中継を見ても 試合をしている、その場に身を置いている選手がうらやましいと思う。
先週末 ドイツではジャンプの国内選手権が行われ、個人戦は意外にもこれが初優勝のマルティン・シュミット(Martin Schmitt)。そして 2年前まではWCメンバーの常連だったロニー・ホルンシュー(Ronny Hornschuh)はこの試合をもって現役引退。まだ26歳。日本で言えば 船木選手と同い年だ。今後はライセンスを取得し、地元スキークラブのコーチに就任するという。
第一線を経験した選手は 二度と試合が出来ないことへの折合いをどうつけていくんだろうか。
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