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■■ 00‐01の現場 - 観戦の記録 - ■■

 09 MAR 2001 <Fri>                                                        □ 00-01 観戦の記録一覧へ □
Trondheim / Norway   WC第19戦 (Nordic Tournament) LH

  ホテルのチェックアウト時間を延長して午後まで完全休養にあてる。(まるで選手) ここも観客の出足は遅いことがわかっているので トライアル開始 (16時30分) の15分ほど前に会場着、それでもほぼどこでも好きな場所を確保できる。入場料は70クローネ (約1000円・前売りなし) プログラムが10クローネ。
今日も気温は高めで風も余り無い。木で造られた階段状の観客席には雪の残っている場所はほんのところどころだけで 足が冷えることもないのが有難い。トライアルでスタートリストを見ながらやっと気が付いた。そうか ハナちゃん出ないはずだ ドイツは8人枠全部使ってる・・・ (全員予選通過) 吉岡くんの選手紹介アナウンスは間違えて 「Kazuyoshi 」 と言っていた。ここでのアナウンスは95%以上がノルウェイ語、ほかの言語では距離と得点のみ、(言い間違えも多々あり) 電光掲示板も遠くって 6とか8が判別出来ない。
トライアルが終わり、開始30分前になったら本当に突然 風が出て来た。観客の顔に向かって吹いてくる風。後ろの国旗を見ると台から見て右に向かってなびいている。ということは 高さが違うと風の向きが違っている。

18時になってぽんぽんとテストジャンパーが飛び、オープニングの知らせもなく いきなり1番が飛んできたのであわてて筆記用具を出す。このところ どこでもボールペンのインクが出る。これはわたくしの感触では少なくともマイナスの気温にはなっていないということ。ただ 風が常に向かってくるので体感温度はどんどん下がっていくように感じる。1番いきなり103m、そのあとも一人を除いて続けざまに100m超で これは必ずキャンセルになる、今晩はまた夜行バスに乗らないといけないのに〜 と気持ちはあせる。10番ヤコブ・ヤンダが127.5mを飛んでやっと中断決定。再開は7時、と言っているようだ。(ノルウェイ語の 「7」 は覚えてた)
おぉ ぎりぎりバスに間に合いそう。

19時 1番からやり直しの1本目、急にスピードが85〜86km/h台に落ちた。(予選からずっと90km/h を超えていた) 距離も70m台から90m台で 100mを超えたのは14番モルテン・ソレム (NOR) が初めて。その後もK点120m ジュリーディスタンス132mの台とは思えない 距離が上位陣にまで及ぶに至り 「これじゃ試合になんないべ」 と ひとりつぶやく。葛西の紀ちゃんが70.5m 12.4点! シュミットがまさかの86m 43.8点! で へス監督が100スイスフラン札を握りしめているに違いない、と思ってしまった (競技委員団への抗議=試合不成立)。 しかし直後のマリシュは116m 106.8点で4位、中止するともしないとも何のインフォメーションもないまま20分強の休憩後 2本目が始まった。
ファールンに続いて WC15位から10位までがすぽっと抜けた状態の決勝。(ソイニネン・アホネンは揃って欠場) 1本目を通過の30位が35.5点、100点以上は4位からという低得点の試合も珍しい。1本目25位のシュミット、2本飛んでの合計点が111.6点というのは彼にとって とても久し振りのことではないだろうか。観客席は風が止んだが 台のほうは相変わらずのよう、ゲートを上げた為?距離もそれなりになったが みやじくんの時は相当悪かったのか、79.5m。もうみんな こんなんじゃしょうがないとでも言うように飛んだ後で自分で拍手してみたり 親指立てて グーッド、としてみたり。やってらんないよ、か? いよいよ1本目4位のマリシュ、彼が飛んでいる時は遠目に見ても強い向い風を受けて板がぐらんぐらん揺れるのがわかった。その風を踏みつけて 138.5mのバッケンレコードだから・・・ つまるところ この運が今のマリシュにはあってシュミットにはなかった、と。3位ゴルトベルガーも134mと伸ばしてきたが及ばず、2位イゴール・メドヴェド (SLO) 1位地元ノルウェイ クリストファー・ヤーフス 共に120mを超えたが マリシュは越えるには至らず。

でもあんまりじゃないか。
試合を終えること・トーナメントに穴をあけないことが優先されているんじゃないか。
主催するほうの事情はわかる。だけど 選手にとってはどれもが大事な試合だ。どうでもいい、捨ててもいい試合なんてひとつとしてありやしない。ましてや 最終戦もせまった大詰め。WC総合順位や獲得賞金いかんでは来季のスタート体制 (スポンサー等含め) が違ってくるだろう。ヤーフスやメドヴェドをおとしめる気は少しもないけれども 本来成立する筈ではなかった試合だったと考える。屋外競技の宿命とは言え、条件において余りにも公平さを欠いていた。(でも 仲村和博くん 8位おめでとう。一桁は初めて?フライホルツも2試合連続で10位、勝手だが個人的にすごくうれしい←好きな選手なので)
21時50分トロンハイム発オスロ行き夜行急行バスにはどうやら間に合った。これが今シーズン最後の夜行移動。明日の朝7時には、オスロ。

 

(2001年3月9日 Trondheim この項 了)
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初稿 <Funakist's Fan Voice> 10.MAR.2001
改稿 17.JUL.2001

 

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