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■■ 00‐01の現場 - 観戦の記録 - ■■

 15 FEB 2001 <Thu>                                                      □ 00-01 観戦の記録一覧へ □
Lahti / Finland   ノルディックスキー世界選手権 大会開幕日

  ウィーンを出発して一路フィンランド・ヘルシンキへオーストリア航空で飛ぶ。冬のこの時期はビジネス客主体の路線だが今日はがらがら。出発ロビーから飛行機へのバスの中で トニ・インナウアがいるのに気がついた。と いうことはヴィドとヘルヴァルトも一緒のはず・・・(注; 2月8日の事故後、ほかのナショナルチームメンバーとは別行動だった彼らが インナウアと共に遅れてラハティ入りするという情報がオーストリアの新聞に出ていた)
機内ではほぼ中間地点に自分の席でまわりは空席、唯一埋まった席が 一番あとから乗ってきたひとつ前のヴィドだった。インナウアたちは後方席にかたまっている様子。ヴィドは機内食に手を付けずコーヒーのみ、新聞・雑誌を読んでから睡眠。身体はともかくとして 試合が出来る精神状態なんだろうか。
ヘルシンキの空港からはバスでラハティに行くのだが まずは色々と便利の良い空港内で滞在の準備をする。
ATMでフィンランド・マルッカを出金、ウィーンで借りてきた携帯電話はローミング使用ではなく フィンランドのプリペイドSIMカードを買って使用しようと思い ノキアショップで悪戦苦闘。ショップのお兄ちゃんがいろいろと手を尽くしてくれたが 結局手持ちの機械では他国のプリペイドは使えないことが判明、データ通信に使おうと思っていた携帯の利用は諦める。
ヘルシンキ空港から1時間半でラハティに到着、今日から3日間部屋を貸してくれる地元在住26歳男子学生に迎えに来てもらう。本当は女子学生の部屋をずっと通しで借りるつもりだったのだが どうしても先約があって2月18日以降でないと入居出来ない為、彼女が自分の友人に話をつけてくれたもの。こんなやりとりもタイムラグなしで出来てしまうんだから やっぱりインターネットって便利なんだなぁ。

今日からノルディックスキー世界選手権が始まる。ラムサウで大喜びしたのは もう2年も前のことなのか。ソルトレイクはもう1年前を切っている。開会式はテレビで見ることにしていたので 水や飲み物を買いに出た後は部屋で片付け。今朝のオーストリアの新聞には 自国ノルディック陣の世界選手権展望記事が片面全スペースを使って出ている。ヴィドがすぐ前だったのを遠慮して機内では読まなかったので ここでゆっくりと内容を見ているうちに TV画面では開会式を締め括る花火が始まった。と、窓の外にも同じ花火が 少し小さくはあるが見えている。
今季思うような成績が出ないニッポンも ヴィドもヘルヴァルトも 新聞で久し振りに「勝ちそう候補」に挙げられたゴルトベルガーも 自国開催の大会を迎えたアホネンも 今年の主役マリシュと対抗馬シュミットも みんなみんな 自分の持てるちからが出せるように。課題はいくらでも見つけてもいいから 後悔の残らない10日間であるように。
家々のガラス窓に反射していた色とりどりの光が消え 本当にここで世界選手権をやっているのだろうかと思うほど 多分いつもと同じ静寂が降りてきたラハティ。この街に愛されるのは たったひとりずつではあるけれど。

 

(2001年2月15日 Lahti この項 了)
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初稿 17.JUL.2001

 

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