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□ 19 FEB 2001 <Mon> □ □ 00-01 観戦の記録一覧へ □ |
Lahti / Finland ノルディックスキー世界選手権 大会第5日目 |
今日はもともとの大会スケジュールでは30kmの距離競技だけだったので 夜の公式練習を見る為だけに会場に行こうと思っていた日で 入場券もまだ買っていない。 それにしても 距離、特にクラシックスタイルは見てるだけで大変そうで自分ではやりたくな〜い と思ってしまう。(わたくしだけじゃないでしょう?)でも 欧州の国々では人気の種目で 男子50km(!)女子30kmは大抵の場合 最終日を飾るイベントになっている。(今大会も最終日に行われるが 最終種目はノーマル団体) 当日券売り場は会場入り口に何台も並ぶキャンピングカー。ジャンプの開催日が 90FIM その他の日が70FIM(自由席・1フィンランドマルッカは約18−19円相当)で 1日どの競技を見ても 何回出入りしても良い。(今日は急遽ジャンプがあることになったが 値段は70FIMのまま)一応 入場ゲートには「アルコール、火気の持込みを禁ず」と書いてあるけど荷物のチェックはないし 切符も切らなかったり・・・会場内でも酒類は売っていないはずだ(VIPテントなどにはあるのか知らない) が 確実に酔っ払いは存在してる。ペットボトルや水筒にアルコール飲料を移し替えて持参してきているのだ。(ご苦労さん) ジャンプ会場は昨日とはうって変わって入りが少なくて寂しい。ポーランドの旗も少なくなってしまっていて 昨日で国へ帰らなければならなかった人が多かったことを思わせる。(本当にお気の毒) 17時試技開始、今日は台のてっぺんの国旗は左から右側に向かって 「はためいて」 いる。強豪ではない国の選手には せっかく出てるんだからがんばれ!と 彼らにしてもれば理不尽な押し付けがましい要求をしたくなる。国内の争いが厳しくないから 4人の枠に入れてしまうんだから…(あなたたちのせいじゃないのだけれど、そう思っちゃうのよ、今は。ごめん。実際の彼らの努力に関しては何の知識もなくこんな事を考えるのはとても失礼なことだ と後になってみれば気付く。) 外国人選手でひときわ大きな声援を受けるのは ゴルトベルガーと原田。会場内で圧倒的に多い国旗はもちろんフィンランド。フィンランドは4人枠全員がWC15位以内で 後半にまとめて出てくる時に最も振られるのだが 他国の選手を応援するときも水色十字の旗を振る。いいジャンプをすればきちんと旗を振りまくる、フェアな観客。こんなに国旗が少ないジャンプ会場があるだろうか と思えるのはドイツ。踊りまくるポーランド応援団。昼の距離でのメダル(金?色は忘れました・・・)の余勢をかって 巨大な旗を振り回して周囲の顰蹙を買っているエストニア(最近見ない長い髪のヨーコ・ハインくん)ところどころでしっかりと揺れている日の丸の旗(日本人とは限らない)。もうすっかり見慣れたソルトレイクシティオリンピックの旗もある。大会運営の視察にデレゲーションが来ているのだろう。 試合開始から雪が降ってきた。観客スペースには風が無いので 部屋の中を舞う綿ぼこりのようになかなか下に落ちない ちいさな雪片。 一本目 原田 不通可確実。吉岡 ぎりぎり30位は確保か。(実際そうだった) 宮平 思うように延びない。(18位) 最後に期待をかけた葛西が12位で折り返すことになり メダルの可能性はほぼゼロの等しい。こうなるとアダム・マリシュが勝つのか 誰かが阻止する事ができるのか 興味はその一点になってしまった。(フィンランドの人たちは もちろん一本目2位のアホネンの逆転金メダルだろうけど) 結果はご存知の通り、マルティン・シュミットの 3位からの逆転バッケン勝ち。一本目1位のマリシュが最後に飛んでも届かず 金メダルが決定したときのマルティンの、最近では見せたことがないような 素直にうれしそうな顔がとても印象的だった。アホネンは銅メダル、今季WCでの成績を考えればまさしくまっとうな結果だったのだ。 そうそう 番狂わせは起こらない、か。 表彰式は街の広場で翌夜改めて行われるので 会場ではフラワーセレモニーのみ。でも フィンランドの人はそんなの見ないでさっさと帰ってしまうのは不思議。アホネンが真っ先にインタビューされて 「みなさん 応援に来てくれてありがとうございました」 と言っているようだった(実際は 「ありがとう」 しか解っていないのだが) これでジャンプがひとつ終わってしまった。 明日はラージ団体の練習日。メンバーはどうなったんだろう。ネットに繋げない今、現地にいる分 却って情報がつかめないのが もどかしい。 (2001年2月19日 Lahti この項 了) |
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初稿 <Funakist's Fan Voice> 19.FEB.2001 |
改稿 17.JUL.2001 |
スキージャンプ・現場主義