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■■ 00‐01の現場 - 観戦の記録 - ■■

 27・28 JAN 2001 <Sat/Sun>                                       □ 00-01 観戦の記録一覧へ □
Sapporo / Japan   WC第12・13戦 LH

  1月27・28日に札幌・大倉山ジャンプ競技場で行なわれたFISジャンプワールドカップ個人戦 (12・13戦) は両日ともアダム・マリシュが表彰台のトップに立ち、白馬で奪われたイエロービブを取り戻した。
総合1位の座を守るべく臨んだマルティン・シュミットはすべての飛距離で完全にマリシュに圧倒され、28日にはまさかの1本目敗退 (決勝ラウンドに進めず) という今季初の結果に終わった。

白馬ではヨーロッパ→アメリカ→日本という世界3分の2周 (?) 移動の疲れが出た、と言っていたマリシュ 札幌に移動したあとには体調も快復して今季絶好調の 「別世界フライト」 を札幌のファンの前に披露した。飛び出しが強く、かつ高く舞い上がるようなジャンプ、そして まるで下からエアーで吹き上げられているように いつまでもふわふわと落ちてこない それでいて鋭さも感じられるマリシュのジャンプ。日本では以前にもワールドカップで優勝したこともあってジャンプファンには知られた名であったが、この数年目立った記録はなく こう言っては失礼だが今季の躍進は誰も予想もしていなかったことだ。年末年始に始まった彼の大ジャンプ連発の秘密が ここへきて少しずつ明らかになってきた。ポーランドナショナルチーム全体ではなく、マリシュ個人に対して 2〜3年に及ぶ強化プロジェクトが組まれ、科学的トレーニングの成果が今年ついに華開いた というのだ。(詳しいトレーニング内容は明かされていないが、脚の筋力強化は重点項目であったらしい。) 驚くべきことにこのプロジェクトに関わったスポーツ科学等各分野の専門家は無報酬であったと言う。スポーツ 「文化」 という観点からは 無報酬が必ずしも良いという事ではないと思うが、今の世界レベルの戦いには個人の努力ひとつでは まかないきれないことは事実。 日本も長野オリンピックプロジェクトに匹敵するレベルの強化費が 組まれることを切に願う。(実際の強化費の額は知りませんが)

ワールドカップもこれから後半戦。 2月2・3・4日は新装なったドイツ・ヴィリンゲン (Willingen) で 団体1戦 (前半の雪不足による中止を補うための追加設定) 個人2戦が行なわれる。 ヨーロッパ・ソルトレイクシティと転戦続きのタイトなスケジュールに 日本に戻っても自宅でゆっくりすることもままならなかったチームジャパンだったが 船木・宮平・吉岡らに 明るい兆しも見えてきたことは このあと行なわれるノルディックスキー世界選手権に向けての好材料。ただ一人コンスタントにポイントを挙げている葛西とともに表彰台を めざして がんばれ!!!

 

(2001年1月27・28日 札幌 この項 了)
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初稿 29.JAN.2001
改稿 17.JUL.2001

 

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